6月に入りました。
朝からしとしとと雨が降っています。そろそろ関東地方も梅雨入りのニュースが聞こえてきそうです。
今日は二十四節気のひとつ芒種です。田んぼに稲を植える頃だそうです。また、伝統芸能では6歳の6月6日に稽古を始めるといいとされ芒種は何かと事始めの時期であるようです。
さて、梅雨時期に気を付けていただきたいのが新畳に発生するカビです。
新しい畳なのに?!と、思われるかもしれませんが、畳に使われる「い草」には空気の吸収放出を自然に行う性能があり、日本の風土にはそれが適している訳ですが、反面湿度が長く続くとどんどん湿気を吸収してしまいます。新しい畳表ほどこの能力が高く、よってカビが発生・繁殖しやすいようです。主に梅雨時期に発生しやすく、日中留守がちで閉めきっている、風通しの悪い和室、畳の上にござを敷いているといった住宅などは特に気を付けてください。
もしもカビが生えてしまったら、お天気のいい日に窓を開け、畳の目に沿って掃除機をかけます。そのあと雑巾でからぶきをするというのを何度か繰り返してください。掃除機の排気で胞子が舞わないよう掃除機を持ちあげてかけた方がいいでしょう。ただし、あまりにもカビがひどい場合は業者に相談することをおすすめします。
時代の流れで、最近は畳表にい草を用いないものや建材畳床が主流になりダニやカビの対策も施されています。ですが、日頃から換気をしたり、エアコンのドライ機能を使ったり湿度をおさえることが大事です。これは畳だけでなく住宅全体に言えることですね。